韓国でバリスタ資格を持つ人が増加

バリスタは平たく言えばコーヒーを専門的に作る職人、過去に比べてコーヒー需要が増え韓国でカフェ創業ブームが起き、多くの人材が求められるようになりました。

韓国教育企業で会社員を対象に2020年資格関連アンケート調査を行ったところ、バリスタ資格は取得率1位に選ばれました。 

もはやコーヒーは人生の一部、 コーヒーの消費が増えるほどコーヒーを専門的に学びたいと思う人も増えています。

そんなわけでバリスタ資格についてまとめてみました。

バリスタ資格とは

現在のバリスタ資格証は国家公認資格ではなく民間資格になります。

受験資格に制限がないため、誰にでも機会が開かれており老若男女挑戦できるというメリットがあります。

韓国で最も多くの人が受験している「韓国コーヒー協会」が主催するバリスタ資格を調べてみますと、 試験は月に一度の割合で筆記、実技試験が行われています。 試験日の1~2週間前に受験受付をしていますが、詳しい日程は韓国コーヒー協会公式サイト、バリスタスクール等でご確認ください。

国際バリスタ資格の種類

韓国内にも多くのバリスタ達が存在、海外就職、ワーキングホリデーなどの理由で国際バリスタ資格を取得する韓国人がいます。

国際バリスタ資格証もいろいろあり、代表的にSCA(欧州)、IBS(イタリア)があります。 各種類別に簡単に説明します。

1. SCA

SCA(Specialty Coffee Association)は、過去に独立して存在したSCAE(欧州協会)とSCAA(米国協会)が統合し作られたバリスタ資格です。 現在最も代表的で有効性のある国際バリスタ資格証として認められています。

現在はヨーロッパバリスタ資格あるいはヨーロッパバリスタ課程と呼ばれています。バリスタ資格と言えばSCA、という言葉が出るほどバリスタ資格の代名詞になりました。 協会規模も大きくSCAは伝統があります。

3つのレベルで構成されており、各レベルごとにブルーイング(brewing)、バリスタスキル、ロースティングなどの科目があり、段階別に教育課程を通じて資格を取得します。 SCAを取得すれば、世界中の約75カ国で資格権限を享受できるでしょう。

2. IBS

IBS(Italian Barista School)は、コーヒーの聖地と呼ばれるイタリアの伝統的な方法を学ぶことができる資格です。

イタリアのエスプレッソについて学びながらカクテルを作る過程があるという特徴があります。 SCAとは異なり等級が区別されておらず一度に3級分の資格を取得できるというメリットがあります。

コーヒー豆の保管方法も異なり最も大きな違いは、IBSではバリスタを「飲み物をサービスする職業」と考えており、カクテル教育過程を含んでいます。 コーヒーに酒類を混ぜて作る18種類のコーヒーカクテルを学べる部分がちょっと興味深い点です。

イタリアの感性を表現しようとする内容が強いためIBSはバリスタサービスの感性が必要とされています。

3. GCS

GCSはGlobal Coffee Schoolの略でバリスタ協会では後発として登場した資格協会で、新興勢力になります。 基本的な土台はSCAに似ています。

教育過程がバリスタ(マシン)、ブルーイング、ロースティング、分類が科学のように区分されているのが特徴です。

例えば、GCSは他の過程と違ってエスプレッソを抽出する際にmlではなくg(グラム)で測定する。厳密にエスプレッソは純粋な水ではないため、同じmlでもその中に入っている固形物質(コーヒー)によって味が変わることがあり、正確な測定のためにはg(グラム)単位で測定しなければならないという論理です。 一言で言ってGCSは科学的でしょう。

(※IBS、GCSの資格有効国を調べたがはっきりとわかりませんでした。。75カ国で認められたSCAほどではないかもしれませんがSCAを知っている界隈の人にはIBS、GCSも同じく認知されているためそれなりの国で認めてもらえる資格である可能性は高いでしょう)

試験内容•受験料(韓国の一例)

【バリスタ2級】
筆記試験はコーヒー学概論、コーヒーロースティングと香味評価、コーヒー抽出などコーヒー関連理論問題が出題されます。

問題類型は4肢選択肢選択式で、計50問を60分間解くことになります。 
各質問ごとに2点ずつ割り当てられ、計60点以上(30問)の場合、筆記に合格して実技を受ける資格が与えられます。 

2級実技試験では準備評価、エスプレッソ評価、カプチーノ評価、サービス技術評価が15分(事前準備時間5分+試演時間10分)の間に評価が行われ、エスプレッソ2杯、カプチーノ2杯を作らなければなりません。 実技試験もやはり計60点以上獲得すると合格が与えられます。

※教室により内容が異なる場合あり
【バリスタ1級】
筆記試験は、2級と同様に4肢選択肢選択式の計50問を60分間解くことになります。 一部問題が英語で出題されるという違いがあります。

1級実技試験は事前準備姿勢、エスプレッソ評価、カプチーノ評価が行われます。 
総20分(準備時間10分+試演時間10分)の間行われ、エスプレッソ4杯、カプチーノ4杯を作らなければなりません。 
1級筆記、実技試験もまた60点以上獲得した場合は合格です。

※教室により内容が異なる場合あり
【受験料例】
各選考を一度に通過する場合:242,000₩
バリスタ資格証2級受験料筆記:33,000₩
実技:55,000₩
バリスタ資格証1級受験料筆記:44,000₩
実技:110,000₩
試験科目1級と2級共に筆記と実技で構成されています。

※教室により内容が異なる場合あり
年齢を問わず誰でも挑戦可能

コーヒーについて学ぶと意外な奥深さを知ることになると思います。どんなコーヒー豆を使用し、どういうローストを経たかによってその味が数十種類に変わります。

誰もが挑戦可能なバリスタ知識を学んでみてはいかがでしょうか。資格取得に取り組むことであなたの生活が豊かになるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございます。