スイスとフランスの国境にあるCERN(粒子物理学研究所)にある大型粒子衝突器(LHC)が昨年まで約3年間運転を停止させ、最近アップグレードの工事を行った

工事は完了し、今年2022年3月22日から全面再稼働に入った。以前は20~40%の出力だったがこれから最大出力でフル稼働する。それによって地震が増える可能性があるのでは、という見方が一部で存在する。

CERN周辺では以前から地震が多く発生していた。

アップグレードしたLHCは10倍に潜在力の向上を持ち、最大出力になることで地震発生地域が広がり大きな地震を誘発する可能性もある。ただ地震との関連は証明されていないのでこれは憶測になってしまう

2008年に稼働開始したLHCは2012年にヒックス粒子を発見し、

2017年には年間300万個のヒックス粒子を生産できる性能が確認され、粒子研究を強力に後押ししてきたが、核爆弾7万倍のエネルギーを生成できる能力は危険もある。

科学の先端をいく施設ではあるが多数の良心ある科学者はCERNを危険な施設と考えている。その代表的な学者 故スティーブンホーキング博士は「実験が結局地球を崩壊させる」と表明。

英の天体学者マーティンリース氏は「万一加速器実験が間違えばブラックホールが生じたり、地球が圧縮される」と警告し最悪のシナリオを公開した。リース教授は「単純に地球だけの災害ではなく宇宙の災害になる」と指摘した。

また「革新は危険をともなうが危険を甘受しなければ利得を失う。物理学者は前例のない状況を作る実験に慎重にならなければ」と指摘した。

CERNは希望、危険をあわせ持った施設であるのには間違いない。

そして今後注目されるのが中国で開発中の超大型高エネルギー加速器だ。場所は万里の長城に近い河北省で2021年に着工した(予定どおりならば)。その大型加速器は旧LHC の2倍以上の大きさ54kmになり能力は旧LHCの7倍という。

変なことやらかさないことを祈りたい。(了)

おまけ: シヴァ神像前で行われたという謎の儀式はイタズラと映像撮影者が明かしたそうですが…本当かわかりません。

外部者が施設内に入るのは難しいでしょうし、果たして内部の人がイタズラをすることがあるのか…謎のままですね。