サイコパス診断

数多くの犯罪者を検査、分析し参考にして作られたサイコパス診断(PCL-R)。自己採点ではなく自分以外の人にチェックしてもらう診断になっている。

  • あてはまる: 2点
  • 少しそういうところもある: 1点
  • 全くあてはまらない: 0点

でそれぞれ答えて点数を足す。合計25点以上はサイコパスと判断される。

正常な人は5点程度で、サイコパスでない犯罪者は22点になったという。

診断の問いスタート
1.表面的魅力
話しが上手く他人から好感を持たれやすい。また偽善的なところがある。
2.自尊心過剰
自分の能力と価値を高めに評価し、自慢して回るところがある。
3.刺激欲求
新しい刺激に敏感で飽きっぽいところがある。
4.嘘
嘘をつくのが上手く、頻繁に嘘をつき、バレても慌てることがない。
5.他人は目標達成の手段
お金、性、権力のために他人をおとしいれることができる。
6.罪悪感の欠如
他人に害を与えることに対し気がかりにならず、罪悪感を感じない。
7.感情の欠乏
感動的な場面を見ても感動できない。
8.共感能力の欠如
何事にも冷淡で他人の言葉に共感することができない。
9.寄生的生活
固定的な職がなく経済的に他人に頼ろうとする傾向がある。
10.行動統制力不足
些細なことにすぐ腹を立て暴力的な姿を見せる。
11.乱れた性
性関係のある異性と同時に複数人交際したり買春をしたことがある。
12.目標の不在
よく計画を変えたり、現実的で長期的な目標が無く生きている。
13.衝動性
熟考することが苦手で、前もって計画せず衝動的によく行動する。
14.無責任
責任をはたさなかったり、義務を守らないことがある。
15.罪悪感の欠如と責任感の欠如
言い訳と正当化が多い。
16.少年非行経験
満12歳以下の時期に詐欺、窃盗、暴行、家出のいずれかの経験がある。
17.結婚の回数
結婚4回以上=2点、結婚3回=1点、結婚2回以下=0点
18.青少年非行
満13~17歳の時期に殺人、強姦等の反社会的な行動をした経験がある。
19.条件付き釈放
満18歳以降に仮釈放、保護判定等の処分を受けたことがある。
20.犯罪経歴
成人後に性犯罪、殺人等の処罰を受けたことがある。

診断以上。

PCL-R 検査について

原文やどこの国の専門家が作成したのか等を探したのですがわかりませんでした; わかり次第追記します。

こちらの画像にあるRobert D. Hareという人が作成チーム代表者では、と思いますがはっきりわかっていません。

サイコパス=犯罪者ではない

サイコパスとは性格の傾向を言うのであり、犯罪者になるとは限らない。全人口の1~2%はサイコパス性格がいる。

米国の脳神経学者ジェイムス•ファロンは、

脳神経学者ジェイムスファロン氏

研究結果サイコパスの脳と一般人の脳は異なることを発見。サイコパスの脳は前頭葉部の働きが低いそうだ。またサイコパス遺伝子も発見され、その遺伝子は「勝てば生き 負ければ死ぬ」という極端な考えをしているという。

三本の足理論

サイコパス性向の犯罪者になる、ならないの条件。

  • 条件1.共感能力の無い脳(先天的)
  • 条件2.遺伝子(先天的)
  • 条件3.環境、家庭、幼少期経験した虐待(後天的)

3つの条件のうち一つでも欠けたらサイコパスの犯罪者にならないという。これを三本の足理論と言う。

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興味深いと思ってくれた方、参考になる方がいれば幸いです。