韓国の未解決事件として日本でも知られる「カエル少年失踪事件」について、今年2021年1月犯人に関する新しい仮説が出て徐々に注目を集めた。

新仮説はYouTube のカエル少年事件の動画のコメント欄に視聴者から書きこまれたもので、説得力があり、視聴者からのイイネ数が現在6,800以上付いている。

↑現在もこのコメントは残っている。
話題になった新仮説を含め、過去に出たが今は消えた説など、まとめてみました。

その前に事件ざっくり説明。

1991年少年5人がカエルを取りに行くと言って行方不明になり、11年後に白骨化した姿で山から発見された事件。2006年に控訴時効になったが、他の同時期の未解決事件が30年以上経ってから解決したことに影響され犯人を探し続けていくことが近年発表された。

今年注目された新仮説「犯人は先生?」

  • 動画コメント欄に書き込まれた推理(一部省略)
先生なんじゃないかという感じがして仕方がない。
地図の学校と埋葬場所の距離を見て、出勤しやすいほどに近い。学校に務めながらときどき山に通うこともあったろうし、ワリョン山に当然土地感があっただろう。
子供たちは知らない大人には付いていかない、反対に言えば小学生たちが皆知っている先生なら脅したりせず言葉だけで統率可能ではないか。

韓国のテレビ番組「そこが知りたい」では容疑者について分析し以下の特徴を挙げた。

  1. 長い間ワリョン山周辺で生活。
  2. 一般人のよく知らぬ工具の扱いに慣れている。
  3. 事件後数カ月は現場一帯を離れていた

推理はこの条件の1と3に合うことで、注目された。学校教員は一つの場所でずっと教師生活できないそうで一定期間過ごすと自然に他の地域に引っ越すようになる。面識のある人物ではという推測も当てはまる。

書き込まれた推理は説得力のあるものだったが証拠や情報にかけ断定するのは難しい状況だ。

実際2011年、子供らに対し激しく暴行を加え解雇された一人の教師が容疑線上にあがった。 しかし捜査機関や放送関係者もこの人物に対しては重きを置いていないそうだ。

前テグ市警察署捜査班長「そんな先生がいれば情報提供というのがあります。なかったですね。捜査を集中的にしていたがそういう情報はなかったです

(画像: 韓国SBS公式チャンネルより)

と警察側は否定しているが、もしかしてサイコパスな先生がいた可能性はあるかもしれない。

大型犬に噛み殺された説消える。

2016年にネットのコミュニティに書き込まれた話、大型犬に子供一人が噛み殺され、証拠隠滅のために他の子供たちも殺害した説がある。

実際に事件当時大型犬を5匹飼う犬の飼育場があった。また頭蓋骨に残る痕は動物が噛んだ痕ではないかという意見も出たことがあった。

前テグ市警察署捜査班長「当時犬にしても捜査は行いました。遺骨発見後はワリョン山周辺の土地開発が進み現在は飼育場はありません。ずいぶん歳月が経ってから遺骨発見前の状況を基に再び点検捜査しました

ソウル大法医学教授「犬が噛んだという骨折や痕跡はありません。むしろ人為的な道具による損傷である可能性が高いです。握力が強い野生動物の攻撃による損傷と見るのは難しいと思います

(韓国SBS公式チャンネルより)

犬の説はあっさり消えた。あの2016年のネットの書き込みは犯人がわざと嘘を書いたのだろうか?

30年前当時警察主張の低体温症で死亡説

30年前、捜査責任者は「カエル少年は他殺でなく低体温症で死亡」と主張し事件を終わらせようとした。

その件を改めてSBS放送番組が確認した。

前テグ市警察庁課長「この事件は地球上に犯人がいない事件です。

(韓国SBS公式チャンネルより)

3月はまだ冬でしょう。お腹もすくし3、4時になったら家に戻ってこなきゃ。幼い子たちが昼食も食べずヘトヘトな状態で雨に降られたんだよ。寒くて、すべる山の斜面を歩いて…最近は登山者も多いけどその当時は深い山だったんです。大人もよく行けないよそんな所。

毎年風化によって崖から石が砕け落ちて、頭蓋骨に穴を開けたんですよ。大きな石が頭を打って25ケ所の傷がある。25ケ所同じ傷は無いじゃない。犯行道具を25種類使用するなんてことは無いんじゃないですか。

当時俺は頑張った、探すなという主張のようだ。

しかし法医学の先生に論破されてしまう。

ソウル大法医学教授「実際に寒い所で発見された遺体の部検をするとき「低体温死」と診断をくだせば多くのことを確認します。短い期間に地形と位置を見て下す診断ではありません。穴を開けるほどの損傷を受けたなら、かなりの重力でなければなりません。奥に陥入した他にも周辺に骨折線が現れないといけません。

頭を見ると内側に出血の痕があります。生きている時子供の頭蓋骨は少し柔軟です。何か強力な鈍器によって内側にペコんと凹んで形成されたそんな損傷があるため、それらは明らかに生前の損傷であり、これを低体温死と主張するのは診断基準に合いません

前警察庁課長には申し訳ないが他殺に間違いないようだ。

誤射説

ワリョン山近くの射撃場の弾が当たってしまいそれを隠蔽した説だ。日本人になぜか好まれ根強く残る誤射説。

遺骨に残る血痕や住民の情報などからそれは無いとかなり昔に韓国では消えた説になっている。韓国は国の隠蔽は許さないという者や推理したがり民が日本人以上に多い国だ。もう誤射説を語る人はいない。

今年追悼碑作られる

今年3月にワリョン山にカエル少年失踪事件の追悼碑がたてられた。

(韓国SBS公式チャンネルから)

事件を風化させないぞという意味もあるだろう。

考察

事件を読みながらハッとしたことがある。

このカエル少年失踪事件と、日本の未解決事件として有名な「加茂前ゆきちゃん失踪事件」の日付が近いのだ。

  • カエル少年失踪事件 1991年3月26日
  • 加茂前ゆきちゃん失踪事件1991年3月15日

11日の差。そして年齢も同じくらい。

少年たちは9~13歳だがこれは韓国の年齢の数え方の年齢で、日本の数え方では7歳~11歳になる。

加茂前ゆきちゃんは当時8歳、だから同じような年齢だ。

犯人は同じ人だとは限らないと思う。動機は同じだったのかもしれない。ビジネスには今何がキテるとか、〇〇がアツいみたいな流行りがある。子供をターゲットにした裏社会の流行りに巻き込まれたのではないか。(想像)

もう少し想像すると、

韓国では少年たち、日本で女の子がいなくなった。

韓国は昔、長男をどうしても産みたいという男の子にこだわる母親が多い時代があり、お腹の女の子を堕胎しても男の子を産むこだわりがあった。その時代のせいで男の子の数が女の子よりかなり多い世代がある。

韓国では男の子が多いから少年5人、韓国は女の子少なくて減ると困るから、女の子は日本から….という考えが犯人にあったかもしれない。考え過ぎか。

そして少年5人を犯人へ手渡した連れて行く係が面識のあった人(先生か?)ではないか。。。

想像でしかありません。失礼しました。

以前恐いコメントをいただいたので妙な想像はこれくらいにしておきます。最後までお読みいただきありがとうございます^^