2020年11月に全国紙の国民日報がホン•ジニョンさんの修士論文『韓流による文化コンテンツ産業の動向に関する研究』の盗作疑惑を提起。 該当論文は盗作確認検査で類似度74%、語節一致124個、盗作疑いありの文節365個を記録した。 

当初ホン•ジニョンさんは全面否定。
昨年12月18日 論文盗作を認め謝罪した。

「教授が問題ないと言うので講義に出ることもなくて」

「盗作と認めたら再び舞台にあがれなくなることを恐れた」と語った。

韓国 トロット歌手ホン•ジニョンさんの論文騒動をまとめてみました。

学位をそれなりに活用


盗作騒動前、ホン·ジニョンさんは学位が「自分に合わない衣」と主張してはいたが、放送やイベントで公然と本人の口から貿易学修士·博士と言い、自らを引き立たせるのに積極的に活用したのは事実だ。

盗作を否定した放送場面。


2013年 ホン·ジニョンさんがMBCの番組に出演し、ネット民からの彼女の修士·博士に関連したいじりを一蹴する場面が再び話題になった。 

↓司会者から博士号歌手?と言われ、「うん」と答えた場面。


放送ではネット民からの「お金を払って博士を取ったんじゃないか?」「お父さんが代わりに書いてくれたんじゃないか?」などの悪質な書き込みを不快に感じている、「学位を不正な方法で取るこの世なのか」と抗弁した。

2013年の放送当時は、根拠の足りない主張を悪質な書き込みとみなし悔しがったが、2020年11月には論文盗作防止検査の結果という強力な根拠が出ると、引き続き悔しいと主張しながらも直ちに修士や博士号を返納すると態度を変えた。
ネット民は彼女に対し謝罪文に誠意がないという批判をした。批判コメントが寄せられたホン•ジニョンさんのSNSは現在削除されている。

所属事務所公式見解


ホン•ジニョンさんが認める前、所属事務所側はこのように伝えた。
「ホン•ジニョンは研究及び論文作成に誠実でした。修士論文の審査を務めた教授の意見を伝えます。”当時論文では引用や参考文献などを多くつける傾向があり多くの引用文があっても審査を通過することができた時代” と担当教授殿から聞いています。 盗作していないとホン•ジニョン本人から再び確認しました。論文を盗作した事実はないことをお伝えします」
このように所属アーティストを擁護した。

お父様は大学の先生


ホン·ジニョンさんの父親のホン·グムウ氏は朝鮮大学商科学科の教授。ホン·ジニョンさんは学部、修士、博士を全て朝鮮大で卒業した。
父親と論文騒動と関係あるかどうかははっきりわかっていないが「父親の影響は否定できない」と朝鮮大元教授は話す。

教育当局の徹底した監査を通じて、朝鮮大学で教授が本人の子どもに博士号を乱発することが慣行になっていないか明らかにしなければならない。朝鮮大学の学位授与システムは大々的な監査が必要になるだろう。

朝鮮大学校

盗作確認検査の基準


学術論文や学位論文を作成する際には既存の研究などを引用しなければならないため、論文の類似度が0%であることはなく、通常15%以下が適正範囲と考えられ、25%を超えると盗作を疑われる。 したがって類似度が74%となったのは非常に深刻なレベルという意味だ。これは固有の研究がほとんどなく既存の研究を少し変えたものに過ぎないといえる。

模倣したと思われる文献


具体的に該当論文は2008年に韓国国際文化交流振興院(旧国際文化産業交流財団)が発刊した『韓流の持続的発展に向けた総合調査研究』研究報告書と類似していたことが分かった。 

ホン·ジニョンさんを擁護する側は、「”出典”がついているから大丈夫だ」と言うが、元々一つの出典から文章を取ってくる時も自分の言葉で要約してくるのが一般的だ。

盗作率高い論文の例外


学位課程にある院生が本人の研究内容を学術誌に投稿して掲載した場合、その学術誌論文に基づいて学位論文を作成することがある。
このような場合は特に理工系列の院生に多く、工科大などの院生は実験を遂行し、国内と国際学術誌の掲載及び学術大会の発表で博士号の授与要件に学術誌掲載が必須だからだ。 それでこのような場合は盗作検査に引っかかっても一般的に盗作ではないものと見なし、学位論文で該当学術誌論文を基盤に作成したという言及をする。 
ところがホン·ジニョンさんの論文はこのような場合に属さないため、盗作疑惑が生ずるしかない。

博士論文の方がもっと…


詳しくはわからないが彼女の博士論文の方がもっと問題ありで盗作の割合が高いという。

↓インスタグラムへ学位アピールする投稿をしたホン•ジニョンさん。

元朝鮮大学先生の主張


ホン·ジニョンさんの学部~博士まで単位に関わった朝鮮大学貿易学科元教授の主張によると、彼女を「学校にほとんど出席したこともない」「学校で彼女を見たことがない、少なくとも僕の授業はそうだった」「誠実に研究を遂行したこともないだろう」と主張した。

元朝鮮大学教授は「ホン·ジニョンの論文類似度は74%ではなく、事実上99.9%だ」「恥ずかしい」とも主張し物議を呼んだ。

彼女の歌手活動はどうなる?


今回の騒動はホン·ジニョンさん本人と所属事務所に得になることは全くない。注目される現役有名芸能人である彼女の学歴詐称と匹敵する論文盗作事件を大衆が許す可能性は少なく、芸能界でも自らの立場を弱める可能性もある。
しかしトロットファン層である中年•高齢者層は芸能界の最新ニュースに関心なかったり詳しくないため行事や公演活動を続けることに支障はないかもしれない。

芸能活動も赤信号?


ホン•ジニョンさんが広告を務めた地方自治体は契約終了としており、契約を延長していない。
2020年11月30日放送の、ホン·ジニョンさん自身、彼女の姉、母が全員出演していたテレビ録画放送では出演部分を丸ごとカット編集された。
盗作発覚の後も新曲の活動を続ける姿勢を見せ、バッシングはさらに悪化している。 

認めた理由は


2020年12月18日最終的に本人が論文を盗用したことを認めたが、これは本人の意志というより朝鮮大学側が調査の末、盗作が事実だと主張したため、これ以上彼女の抜け道がなかったからだ。 朝鮮大学側で修士や博士号は取り消される。
ホン·ジニョンさんの最終学歴は朝鮮大学校貿易学科学卒となる。
またウィキペディアなど人物検索の学歴部分も削除された。 

刑法に基づく処罰の可能性


論文盗作は著作権法違反であり、刑法による処罰対象だ。 学位論文なら、該当学位を授与した学校の論文審査を嘘で妨害した容疑まで追加される。 しかしホン·ジニョンさんの場合は2つの容疑共に公訴時効(7年)が過ぎているため処罰はない。
著作権法は著作物の一種として「論文」も明示している。 その論文の著者でない者を著者と表示して公開すれば、一年以下の懲役又は1000万ウォン以下の罰金にまで処せられることができる。

今後の活躍をお祈りします

2020年11月、新曲をテレビで披露するホン•ジニョンさん。

ホン•ジニョンさんが博士論文を作成したのはちょうどヒット曲「愛のバッテリー」で彼女がブレイクしはじめたころでした。忙しかったでしょうね。

昨年騒動と時期を重ねて発売になったホン•ジニョンさんの新曲、やっぱりいいなぁと感じました^^
10年以上歌手として活躍してきた才能あふれる彼女ですから再び戻ってくるのではと思います。今後の活躍をお祈り申し上げます。

最後までお読みいただきありがとうございます^^

(了)