事件現場、テグにあるワリョン山周辺。

二度映画化され日本人で知ってる人も多い韓国未解決事件、カエル少年失踪事件についての余談(比較的新しい情報含む)をまとめてみました。
この事件中国人You Tuberも取り上げてる方がいて中国でも注目されてきたことがわかります。

事件を知らない人のために一応短く説明。

カエル少年失踪事件とは

5人の少年たちが近所の山へオオサンショウウオをとりに行くと言って出掛けそのまま帰らない人になった事件。11年後に遺体が発見されるが捜査は進まず2006年に公訴時効となった事件。

オオサンショウウオ?カエル?

「オオサンショウウオをとりに行く」という言葉を最後に失踪したため、事件名がカエル少年事件になったと言われていますが、どうしてオオサンショウウオがカエルになるわけ?と疑問に思いませんでしたか?
日本人の中に「伝聞の間違いでそうなったのでは」という人や「カエルの方が語呂がよかったからでは」という人がいましたが、これは韓国人の言葉の習慣でそうなりました。地域により少し差があるかもしれません。

韓国人は、お茶のことも水と言ったり、イノシシのことも豚と言ったり、魚も肉類も肉(コギ)と言ったりします。私の義母は大豆のこともコギと言うことがあります。
そういう感じでオオサンショウウオをカエルと言ったわけです

絵が下手でごめんなさい。ただ場合によります。水族館でサンショウウオを見つけて「カエルだ」とは言わないのです。
イモリをカエルと呼ぶかわかりませんが私が勝手に図に入れてみました。一応カエルとイモリ、サンショウウオは親戚ですから

事件名について、遺体発見後はカエルのような格好で埋まっていたからカエル少年事件なんだという人もいます

事件現場の近くには軍の射撃訓練場があり、色々落ちているらしく「彼らが本当に探しに行ったのはサンショウウオではなく弾丸の筒」と少年たちの同窓生は主張してるそうです。弾丸の薬きょうを持ってるとカッコイイと思われたんだそうです。わかる気がしますね、男の子は好きそうです。

誤射説ほぼ消える

事件は様々な説があり、近くに射撃場があったことから訓練中の誤射説が出てきましたが、頭蓋骨に残る傷痕、血液の跡からもこの誤射説は現在ではほぼ無いだろうと言われています。

誤射でこの痕が付くわけない。

銃声を聴いたという証言もなく、その日射撃場は休みだったそうですし、誤射で頭を打ち抜く確率など考えても誤射説が消えるのは納得です。

鈍器からわかる犯人像

頭蓋骨に残る跡から鈍器の形は推測されてます。大きな穴があいている頭蓋骨はハンマーの尖ってない側でたたいたのではないかと言われてます。(恐い)
こんな形のハンマーだそうです。

この形のハンマーを一体何に使うのか?

映画の一場面でも似た道具が出てくる。

この道具を使い慣れていないと、頭の同じ場所に何度も打つことができないそうでこういう道具を使い慣れた人の犯行だろうと考えられています。

被害者少年の頭蓋骨CG。

犯人像は

1.長い間ワリョン山の周辺に住んでいた

2.こういう道具を扱い慣れた人である

と分析されています。

鈍器の工具調べてみた

犯人が使ったとされるこの鈍器はどのような時使うのか気になり調べてみました。工具に詳しい人に聞いてみました。

正式名称はロックピックハンマーというそうです。固めの物を砕く目的に作られた道具で、化石発掘などに主に使われるそうです。殺害のために準備したのでは?という韓国人You Tuberもいましたが、山の近くに住む人が持っていてもそれほど不自然ではない工具という気がしてきました。推測ではありますが、偶発的に起きた事にたまたま持っていた道具を使ったと考えてもいいんじゃないかと私は思います。

犯人は精神異常者ではない

もし犯人が精神異常者ならば、5人の子供たちを全員殺めることは難しく、土中に埋めることはしないとのことです(米国 法医人類学教授談)。なるほどですね。ますます犯人の動機が知りたいです。

当時は誤報やイタズラが多かった

事件当時、公開捜査に切り替えた後寄せられた情報はほとんど誤りだったり、イタズラ電話が多くかかってきたそうです。身代金要求を装うイタズラもあったそうです。

イタズラ電話をする神経が理解できませんが、そんな人が意外に多く居るそうです。イタズラのほとんどは妄想癖のある人の事件に参加したいアピール、または優越感に浸りたい気持ちが動機にあったりするのだそうです。本物の犯人かと思うような脅迫電話もかかってきて、被害者の父親がお金を準備してワリョン山へ向かったが犯人は現れなかったということもあったそうです。
警察の対応は遅くてずさん、家族を疑ったり、凍死だと決めつけたり、イタズラも多い…こんな状況にご遺族がどれだけ傷ついてきたのだろうと想像するとつらい気持ちになります。

犯人を知ってます、という人ネットに現る

2016年に突然「カエル事件の犯人を私知ってます」から始まる文章を韓国インターネットのコミュニティへ書きこむ人が現れました。
読む前はウソなんじゃないかと思いましたが、その文を読んだら…なんかちょっと本当っぽい…と感じた私です。

↓その書きこまれた文章の訳ほぼ全文がこちらです。(細か)

(訳が至らないところあるかもしれません…)

"カエル事件の犯人 私が知ってます●●記者へ資料わたしました。
その記者が事件に関わった奥さんに取材しに行ったんですが取材拒否されたそうで...多分ですが7~8年前くらいに夫婦亡くなっていると思います。
歴史に名を残す罪人ですね警察に伝えたとき動いてくれてたら...ああ
その時に作成した資料が自宅のパソコンに残ってたらよかったんだけどでも今も警察に伝えることが正解かどうか...
山の中に大型犬を飼っていた主人が犬小屋の修理をしたときに、そこらに縛っていた犬たちの一匹が脱走して子供の一人を噛み殺してしまいました。
主人は動揺して、他の子供たちがその子を探しに来たので山の中にあった自分の隠れ家のようなところへ子供達を入ってこさせて、一人ずつ呼び寄せて...
急いで始末しました周囲に出ていくと言って逃げていきましたその犬を放してしまったのが息子で障害者だったことを覚えてます。
息子の処罰を恐れて父親が皆殺し後に●●へ夜逃げ...時間がなく浅く埋めていったんです。私の記憶ではその当時 遺骨が全て浅く埋まっていたと聞きました。
旦那はその後亡くなり、奥さんは療養所施設に入ったと聞きましたこの話しは全てその奥さんが療養所に行く前最後に話してくれました多分現在は亡くなってると思います。高齢だからね..."

↑以上です。本当かも?と思わせる内容です。噂だったら文才あるんじゃない。

霊能者の捜査

2019年、韓国人の霊能者You Tuberがカエル少年事件の霊能捜査をしました。霊と会話できる男性が韓国にもいるみたいです。霊と会話できるけど霊は見えてないタイプの霊能者です。

その霊能捜査はヤラセか本当かわからないんですけどね…

ワリョン山に居た霊に聞いてわかったことがこちらです。

  1. 凍死じゃなく他殺
  2. 犯人は二人か 二、三人。
  3. 首を絞められて殺害された子供もいる
  4. 犯人はワリョン山から車で30分くらいのところに住んでいる(テグの空港に近い辺)
  5. 犯人は現在軍需工場で働いている(息子のことかも?)
  6. 他に犯人の服の色の話あり(作業服について?)

なんかリアルで本当っぽい?!と感じました。2016年にネットのコミュニティに書かれた内容と矛盾なく合うところが真実かも…と思わせます。

もしかしたら警察も「あいつがほぼ黒」とわかっている人物がいたけれども検挙できなかったのかもしれません。

事件モチーフの映画

最後に…事件の映画見ました^^ 事実にわりと忠実に作ってありそうです。

私はわりと好きな映画です。最後に犯人と思わしき人物が出てきますが、これは脚色かリアルなのかよくわからないです。

映画のとおり実は犯人と子供たちは顔見知りだった…という可能性もあるかもしれないなぁなんて想像しています。

以上。最後までお読みいただきありがとうございます^^