初飛行後の安堵。

初飛行の続編です。

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搭乗予定のパイロットにすれば非常に緊張が伴うことは既にお話ししました。

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次のお話しは一例です。

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いよいよ明日が初飛行となった時、

最後のシミュレータによる地上模擬離着陸試験を実施します。その時のテストパイロットの真剣なまなざし、シミュレーション飛行を慎重に操縦するさまは、模擬飛行といえども、実飛行の様子そのもの、さらにそれを見守る当事者としては本当にこれで良かったか不安が交差する、忘れることができない状況です。過去に幾度となくテスト飛行で墜落した様は語り継がれ、今度は無事でいてくれと祈るのみです。

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翌日無事に離陸、1時間後に無事帰還したパイロットのうれしそうな顔、初会見で地上模擬飛行と実際の飛行がそっくりだったと言われたときの技術者たちの喜びは大変なもの、生きがいそのものでした。

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とかく初飛行には噂が立ちます。

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某回の初飛行は正パイロットと副パイロットでした。二人とも落下傘を背負い込んでいるので墜落時には脱出すればよいことになっています。しかし責任感の強い正パイロットが副パイロットに向かって「墜落時には先に脱出すること。俺は最後まで機体を見届けるよ」と述べたといいます。

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初フライトではチエーサー(随伴機)と一緒に飛行するので、飛行状況は外部から観察でき、機内計器、飛行状況テレメータで地上へ信号が送られるので、かなり詳しく飛行状態がわかりますが、それにパイロットの証言が重要なデータになります。

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最後まであきらめないパイロット精神、これは過去に墜落し、脱出せず殉職されたかたのパイロット魂でもありました。

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それだけ命がけなら無事帰還した時のボーナスをたくさんもらえるのかな?!などと下賎な噂も立ちます。一回一時間飛んで取締役の期末ボーナスくらいの金額をもらったんじゃないの?!とかしばらく社内の話題になります。真偽のほどは?わかりません^^

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